睡眠 不眠 Q&A


百花繚乱の四月、平成16年度のスタートです。新年度は新たな一歩を踏み出す輝かしき門出の季節ですが、その一方で、あたらしい職場や学校、クラスなど環境の変化が著しい季節でもあります。
心身ともに不調をきたすいわゆる5月病などと呼ばれる病気も、この環境や状況の変化が原因と言われています。
今回のトピックスはその5月病の一つの症状でもある「不眠」についてお話しいたします。



Q1 睡眠時間はどのくらいが最適ですか?

A  個人差があります。
   6時間より少ないと睡眠不足を感じるという人は多いようですが、睡眠時間の長さだけで充足感、休息感を感じるわけではないようです。日中に眠気がなく、元気に働ける睡眠時間が最適な睡眠時間といえるでしょう。自分にとって最適な睡眠時間をさがしてみてください。




Q2 寝酒の効果は?

A  眠れないときにお酒を飲む人は多いようです。しかし、アルコールによる眠りは浅いため、途中で目がさめたり、朝早く目がさめることが多いものです。また、飲み続けているとお酒なしでは眠れなくなったり、量が増えていく危険性もあります。お酒に頼るのはやめましょう。




Q3 睡眠を上手にとるにはどうしたらよいですか?

A  睡眠環境や生活環境を改善してみましょう。

朝は… 決まった時刻に起きて日光にあたりましょう。
昼間は… 適度な運動をしましょう。
3時頃までに30分程度のお昼寝はおすすめです。
寝る前は… コーヒーや紅茶は控えましょう。
満腹でもなく空腹でもなく、ほどほどがよいでしょう。
お風呂は… ぬるめで体を温め、心身をリラックスさせるとよいでしょう。
寝る時は… 眠くなってから床に入りましょう。(早くから寝る努力をしない)
眠れないときには一度床を離れましょう。
寝室は… 温度は20〜25℃、湿度は50〜70%が快適です。
完全な静寂が気になる方は音楽を小さな音でかけるのもよいでしょう。
明るさは、小さな明かり程度にしましょう。
自分にあった寝具を選びましょう。
  




Q4 睡眠薬は「止められない」「ボケる」とのイメージがあり怖いですが?

A  主治医の指導を守って適切に服用すれば、睡眠薬は怖い薬ではありません。
 最近の睡眠薬はより安全になっています。確かに昔は睡眠薬の大量服用により死に至ることがありましたが、最近の睡眠薬にはそういった心配はほとんどありません。また、服用しつづけてもボケをきたすことはありませんし、昔の薬と比べて、服用を止められなくなる(習慣性)ことは少なくなっています。




Q5 睡眠薬の副作用について教えてください。

A  次のようにいくつかありますが、最近の睡眠薬はこれらの副作用が軽減されています。

・持ち越し効果 翌日になっても薬の作用が続くため、日中に眠気、ふらつき、記憶・注意力の低下などが起こることがあります。
・記憶障害 睡眠薬の服用直後や一度眠って途中で起きたときの行動・物事を覚えていないという現象が起こることがあります。
・筋弛緩作用 筋肉がゆるんでしまうため、ふらつきや脱力感の原因になります。特に高齢者の転倒や骨折には注意が必要です。 
・反跳性不眠 睡眠薬を一定期間服用した後に、急に服用を止めると、睡眠薬を服用する以前よりも眠れなくなることがあります。
  




Q6 睡眠薬服用時の注意点は?

A  ・就寝前に服用してください。
・アルコール類と一緒に服用しないでください。
・勝手に量を加減したり服用を中止したりしなでください。
・自分の薬を人にあげたり、人からもらったりしないでください。
・服用後、途中で目覚めたときにはふらついたり寝ぼけることがあります。
・気になることがあれば主治医に相談しましょう。



不眠についておわかりになりましたか?
あきらめずに、また、自分の判断で対処せず、専門医を受診してください。そうすればきっと快適な睡眠を取り戻すことができます。
2004/3/23