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2004.06.29
・熱中症について

熱中症

 熱中症というと、暑い環境で起こるもの、という概念があるかと思われますが、スポーツや活動中においては、体内の筋肉から大量の熱を発生することや、脱水などの影響により、寒いとされる環境でも発生しうるものです。また、運動開始から比較的短時間でも発症する例もみられます。

 熱中症は、いくつかの症状が重なり、おたがいに関連しあって起こる。また、軽い症状から重い症状へと症状が進行することもあるが、きわめて短時間で急速に重症となることもあります。

 熱中症は、大変身近なところで起きています。そのため、十分にその危険性を認識しておくことが必要です。

■ 熱中症の分類

● 軽度
四肢や腹筋などに痛みを伴った痙攣
多量の発汗の中、水(塩分などの電解質が入っていない)のみを補給した場合に起こりやすいとされている。
全身の痙攣はこの時期ではみられない。

失神(数秒間程度のもの)
失神の他に、脈拍が速く弱い状態になる、呼吸の回数の増加、顔色が悪くなる、唇がしびれる、めまい、などが見られることがある。
運動をやめた直後に起こることが多いとされている。

● 中等度
・ めまい、疲労感、虚脱感、頭痛、失神、吐き気、嘔吐などのいくつかの症状が重なり合って起こる。

・ 血圧の低下、頻脈(脈の速い状態)、皮膚の蒼白、多量の発汗などのショック症状がみられます。

・ 脱水と塩分などの電解質が失われて、末梢の循環が悪くなり、極度の脱力状態となる。
放置あるいは誤った判断を行えば重症化し、重傷度へ移行する危険性があります。

● 重症度
意識障害、おかしな言動や行動、過呼吸、ショック症状などが「中等度」の症状に重なり合って起こります。
自己温度調節の破綻による中枢神経系を含めた全身多臓器障害。
体内の血液が凝固し、脳、肺、肝臓、腎臓などの全身の臓器の障害を生じる多臓器不全となり、死亡にいたる危険性が高い。


■ 熱中症にかかりやすい条件など

● 熱中症にかかりやすい人
・ 体力の弱い者
・ 肥満者
・ 体調不良者
・ 暑さになれていない者
・ 風邪などを発症している者
・ 怪我や故障している者
・ 熱中症になったことのある者
・ 性格的に我慢強い、まじめ、引っ込み思案な者など


● 熱中症の増悪因子
・ 高齢者
・ 心疾患(冠状動脈疾患など)
・ 高血圧
・ アルコール中毒
・ 糖尿病
・ 発汗機能の低下者


● 熱中症の起こりやすい気象、環境、活動条件など
・ 前日までに比べ、急に気温が上がった場合
・ 梅雨明けをしたばかりの時
・ 気温はそれほどでなくとも、湿度が高い場合
・ 活動場所がアスファルトなどの人工面で覆われているところや草が生えていない裸地、砂の上などの場合
・ 普段の活動場所と異なった場所での場合(涼しいところから暑いところへなど)
・ 休み明け、練習の初日
・ 練習が連日続いた時の練習最終日前後

■ スポーツによる熱中症の予防

・ 環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給などを行う
・ 暑い時期の運動はなるべく涼しい時間帯に行うようにし、急激な運動は避け、休息と水分補給を頻繁に行う必要があります。
・ 水をとる時に、塩分も一緒にとると吸収、回復が早い。
・ 暑さに徐々に馴らしていく
・ 熱中症は、7月下旬から8月上旬の梅雨明け直後にとくに多く、また、夏季以外でも急に熱くなったときなどにも起こります。これは体が熱さに慣れていないために起こるので、体を暑さに少しずつならしていく必要があります。
・ 服装に気をつける
・ 服装は軽装として暑さ寒さにあわせ、吸湿性や通気性のよい素材で、色合いも熱を吸収しないもの(白系統の色)にするとよいでしょう。
・ 直射日光は帽子で防ぐようにしてください。