血液透析では、体に溜まった老廃物(尿毒素)を効率よく取り除くために、
大量の血液(1分間に150~300ml)を人工腎臓(ダイアライザー)へ送る
必要があります。
通常の静脈を流れる血液だけでは十分な血液流量が得られないため、手術
によって動脈と静脈をつなぎ合わせて、静脈に大量の血液が流れるように
します。
これを内シャントと言います。
シャントは透析をするために、なくてはならない大切なものです。
『狭窄(細くなる)・閉塞(つまる)』・『感染』・『出血』の予防が大切です!!
シャントがつまると血液透析ができなくなってしまいます。
シャントがつまらないような予防が必要です。
シャントの感染に気を付けましょう
▲シャントの感染は、閉塞につながり、ひどくなると、敗血症を引き起こすことになります
▲シャントの感染を防ぐために、シャント側の手洗いを十分に行い、いつも清潔に保ちましょう
▲透析した日の入浴は、できるだけ控えましょう。特に湯船に入ることは避けてください
透析では抗凝固薬を使用するため、透析中や透析が終わってからしばらく
は出血しやすい状態です。
ガーゼににじむ程度
- 清潔なガーゼやハンカチなどで10分間、軽く出血部位を抑える
- 止血ができたらカットバンで保護する
出血が多くて止まらない
- 出血部位をしっかり押さえる
- シャントに近い血管を押さえる
- 傷口より身体に近い部分をきつく縛る
- 午前透析の方・・・・・・寝る前
- 午後透析の方・・・・・・翌朝
- 夜間透析の方・・・・・・翌朝